「サウナは好きになりたいけど、熱いのが無理」——そういう方に向けて書きます。施設の我慢比べが合わなかった方でも、家庭用なら自分の速度で続けられる形にできます。苦手の中身を「熱さ」「息苦しさ」「長く座れない」の3つに分けると、選ぶものがはっきりします。順番に整理します。
「サウナが苦手」と言っても、人によって苦手なところが違います。ここを切り分けないまま選ぶと、また同じところでつまずきます。
3つのどれか1つだけ、という方もいれば、重なる方もいます。どれに当たるかが分かれば、あとは温度や方式で動かせます。以下、順に書きます。
施設のサウナは、温度計が90〜100℃を指していることが多く、「15分入って水風呂、これを3セット」が基本のように語られます。あれを基準にして「自分にはできない」と感じ、苦手意識がついた方は少なくありません。
ただ、施設は人が入れ替わりドアが開閉する前提で温度を高めに作っています。ドアが開かない家のサウナに、その余裕は要りません。しかも家は、毎日入れるのが最大の利点です。1回を短くしていいのですから、温度も高くなくていい。詳しくはサウナの温度は何℃がいい?に書きました。
職人からひとこと
苦手な方は、最高温度が出る機械かどうかを気にしなくて大丈夫です。選ぶ基準は「自分が座っていられる温度」で、下げて使う分には何も損をしません。
熱さがきついなら、まず温度を落とします。TYLÖのドライサウナは概ね40〜110℃の範囲で使えるので、下げる余地は十分にあります。目安はこうです。
それでも熱いと感じるなら、そもそも上限が低いスチームサウナが向いています。温度は最大でも55℃前後で、上げすぎようがありません。設定を間違えてのぼせる、という失敗が起きにくいのです。
もうひとつ、座る高さでも体感は変わります。熱い空気は上に溜まるので、天井近くの温度計の数字より、自分が座っている位置で熱いかどうかで決めてください。数字は目安です。
熱さではなく、乾いた空気を吸うのがつらい、という方もいます。この場合は温度を下げるより、方式を変えるほうが合います。
「ドライは熱すぎる、スチームは物足りない」と感じる方は、ソフトが合うことがあります。どれが合うかは、入ってみないと分からない部分もあります。新横浜のショールームで体験できます(予約制)。
じっとしている時間が持たない方は、家なら短くて構いません。毎日やるなら、1回は8〜12分、1セットで十分です。長く入るほど良い、というものではありません(サウナは毎日入っていい?に書いたとおりです)。
施設は往復の手間をかけて来る場所なので、しっかり入って帰る前提になります。家ではその前提が要りません。きつくなったら出る。それだけです。出たあとにまた入りたくなったら、そのとき入ればいい。時間を気にしなくていいのは、家の何よりの利点です。
入り方の全体はサウナの入り方にまとめてあります。
苦手を克服しよう、と力む必要はありません。のぼせた、めまいがする、動悸がする、と感じたらすぐに出て休んでください。その日の体調で、入らない日があっていいのです。「毎日入れるのが利点」であって、「毎日入らなければならない」ではありません。
温度も同じです。きついと感じたら5℃下げる、物足りなければ5℃上げる。それで十分で、一度決めた設定を守り続ける必要もありません。
血圧が気になる方・持病のある方は、始める前に主治医にご相談ください。
「自分に合うかどうか」が分からなければ、順番はこうです。
正解はありません。毎日入りたくなる温度と湿度が、その家の正解です。KOYOは1985年創業、水回り施工40年。販売から設計・据付・アフターまで自社一貫で見ていますので、据付のあとに「やっぱり温度が合わない」となっても、そのままご相談いただけます。
※本記事は一般的な考え方をまとめたものです。温度・湿度の数値はTYLÖ製品の目安で、機種により異なります。体感や適した温度には個人差があり、体調によっても変わります。正確な仕様は価格表・機種ページをご確認ください。具体的なご相談はこちらから。