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スチームサウナとは——40℃で毎日続く、もうひとつのサウナ

執筆:榎(水回り施工40年・KOYO代表)公開:2026年7月

「サウナ=熱くて息が苦しい部屋」——そう思っている方には、スチームサウナはまったくの別物です。40℃前後の低温に、湿度100%のあたたかい蒸気。息苦しさがなく、高温が苦手な方でも入れて、毎日でも続けやすい。そして最大の特徴が、今ある浴室にそのまま後付けできることです。ドライサウナとの違いから、置き方まで順に整理します。

TYLÖスチームサウナの施工例(ユニットバスに設置した吹出口)
KOYOで施工したスチームサウナの一例。既存の浴室スペースを活かして設置しています。

1.スチームサウナとドライサウナは別物

同じ「サウナ」でも、スチームとドライは仕組みからして違います。ドライサウナはサウナストーンを高温に熱して、40〜110℃の乾いた熱で体を温めます。いわゆる「熱いサウナ」です。

一方スチームサウナは、電気式の発生器で水を沸かして蒸気を作り、浴室そのものを蒸気で満たします。温度は40℃前後と低く、そのぶん湿度が100%近くまで上がります。乾いた高温ではなく、あたたかい霧に包まれるような入り心地です。

作っているのはスウェーデンのTYLÖ(ティーロ)。70年以上サウナのヒーターとスチーム発生器を作り続けてきたメーカーで、豪華客船や高級スパにも採用されています。

2.40℃・湿度100%——低温高湿の気持ちよさ

スチームサウナの温度は40℃前後、最大でも55℃を一定に保ちます。ドライサウナの40〜110℃と比べるとかなり低温です。この「低温」が効いてきます。

  • 高温が苦手な人でも入れる——のぼせにくく、息苦しさが少ない
  • 毎日でも続けやすい——体への負担が軽く、日課にしやすい
  • 子どもや家族と一緒に——極端に熱くないので、無理なく過ごせる

「サウナは好きだけど、あの熱さがきつい」という方に、スチームはよく合います。

3.10分座るだけで、しっかり発汗

低温なのに汗はしっかりかけます。理由は湿度です。高い湿度が汗腺を開くため、10分ほど座っているだけで全身からじんわり発汗します。熱でねじ伏せるのではなく、蒸気でゆっくり開かせるイメージです。

ランニングコストも軽めです。水の消費は30分あたり約3L。電気式で燃焼設備がないので、省エネで故障もしにくい構造です。毎日使う設備だからこそ、この「壊れにくさ・維持のしやすさ」は効いてきます。

4.肌と髪にやさしい

乾いた高温は肌や髪の水分を奪いがちですが、スチームは湿度が高いぶん、その負担が少ないのが特徴です。しっとりした蒸気の中で過ごせるので、「サウナ後の乾燥が気になる」という方にも向いています。

ひとこと
入り心地や体感には個人差があります。健康・美容の効果を断定するものではありません。まずは新横浜のショールームで実機を体験していただくのが、いちばん確実です(予約制)。

5.最大の強み——今ある浴室に後付けできる

ここがスチームサウナの一番のポイントです。サウナ室を新しく作らなくても、今ある浴室がそのままスチームサウナになります。ドライサウナにはできないことです。

仕組みはこうです。蒸気の発生器は浴室の——洗面室の床下や天井裏、収納の中など——に設置し、配管で浴室へ蒸気を送り込みます。浴室の中に置くのは、蒸気の吹出口だけ。だから、専用の部屋のための床面積を新しく確保する必要がありません。

  • 置き場所の条件——発生器は浴室から3m以内に設置する必要があります。ここが確保できるかが、後付けできるかの分かれ目
  • 確認すること——浴室の広さ(適合容積)、発生器の置き場所、200V電源、給排水の取り回し、扉や換気口の納まり
  • いちばん簡単な調べ方——今の浴室の写真を1枚送っていただければ、置けるかどうかを無料でお答えします

「専用スペースが取れないから」と諦めていた方の多くは、この後付け方式で解決します。スチームサウナのページ →

6.どんな機種があるか

スチームサウナは、大きく「今ある浴室に付ける=発生器」と「新しく専用の部屋を作る=スチームルーム」に分かれます。価格は全機種・全グレードを価格表で公開しています。

  • STEAM HOME(発生器)——3kW・6kW・9kW、単相200V。適合容積2〜16m³、自動洗浄つきの家庭用の定番
  • STELLA(カラム型)——シャワーと一体の細い柱型で、省スペースに収まる。単相200V専用
  • VISTA/PANACEA/Elysee(スチームルーム)——専用の部屋を作るタイプ。ガラス張りで、住宅から商業施設まで
  • STEAM COMMERCIAL(業務用)——ジム・旅館・ホテル向け。三相200V、長時間の連続運転に対応

どのタイプが向いているかは、置き場所・使う人数・予算で変わります。ドライサウナとの違いは比較表を、必要な広さは「必要な広さ」のコラムもあわせてどうぞ。

7.必要になる工事

本体を買えば終わり、ではありません。ここが施工会社の腕の差が出るところなので、先に書いておきます。

  • 電源工事——TYLÖの発生器は200Vが必要です。出力によって単相/三相が分かれます。分電盤の空き・幹線容量によっては電源工事が発生します(200V電源工事のコラム
  • 給排水・防水——蒸気を扱うので、給水・排水と浴室の防水の納まりが要。ここを外すと後から漏れます
  • 据付・アフター——販売から据付、アフターまで一貫対応。正規の流通・純正部品で対応します

KOYOは1985年創業、水回り・ユニットバス施工を40年続けてきた工事会社で、職人12名が在籍しています。給排水・電源・防水・据付を、すべて自社の職人が行います。総額は現地調査のうえ最初に提示し、後から追加請求はしません。

8.まずやること

スチームサウナが気になったら、順番はこうです。

  1. 今の浴室の写真を撮る(引きで全体、扉や換気口も)
  2. 発生器を置けそうな場所を思い浮かべる(洗面室の床下・天井裏・収納など、浴室から3m以内)
  3. その写真を持って相談——置けそうかどうかの見立てと、概算をお伝えします

「うちの風呂、スチームにできる?」だけのご相談も歓迎です。無理なものは無理と正直にお伝えします。

※本記事は一般的な考え方をまとめたものです。温度・湿度・水量などの数値はTYLÖ製品の目安で、機種により異なります。正確な仕様はスチームサウナのページ価格表をご確認ください。設置の可否は現場の条件によって変わります。具体的なご相談はこちらから。

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