「TYLÖのサウナ、種類が多くてどれを選べばいいのか分からない」——これはよくいただく声です。実は、迷う前に決めるべき順番があります。まずタイプ(スチーム/ドライ/ソフト)、次に部屋の大きさ、最後に機種。この順で考えると、候補は自然に絞れます。施工40年の立場から、正直に整理します。
いきなり機種名から選ぼうとすると、必ず迷います。TYLÖのラインナップは、まず大きく3つのタイプに分かれます。ここを決めるのが最初です。
タイプが決まれば、その中の機種は数えるほどしかありません。逆に、タイプを決めずにカタログを眺めても、永遠に決まりません。
では、その3タイプがどう違うのか。入り心地と、設置のしやすさの両面から説明します。
ざっくり言うと、こうです。
| タイプ | 入り心地と向いている人 |
|---|---|
| スチーム | 本物の蒸気で、湿度が高くやわらかい熱。息が楽で、肌あたりがやさしい。既存の浴室に後付けできるのが最大の強み。マンションでも現実的 |
| ドライ | 高温・低湿の、いわゆる「サウナらしい」熱さ。ロウリュ(熱した石に水をかけて蒸気を出す)も楽しめる。専用のサウナルームを設ける本格派向け |
| ソフト | ドライより低めの温度で、じっくり長く入るタイプ。熱いのが苦手な方や、家族で幅広く使いたい場合に |
迷ったら、「今の浴室を活かしたいか、専用の部屋を作れるか」で考えると早いです。浴室を活かすならスチーム。専用の部屋を作れるならドライかソフト。スチームとドライの詳しい比較はこちらのページにまとめています。
職人からひとこと
「サウナ=ドライの高温」というイメージが強いですが、家庭ではスチームを選ぶ方も多いです。息が楽で、既存の浴室に付けられて、マンションでも入れやすい。一度体験してから決めるのをおすすめします。
タイプが決まったら、次は部屋の大きさです。ここが機種選びの一番の肝で、しかも好みではなく物理で決まります。
サウナのヒーター(スチームなら発生器)の出力は、温める部屋の体積に対して決まっています。部屋が大きければ大きい出力が要り、小さければ小さくて済みます。ここを外すと、「いつまでも温まらない」あるいは「オーバースペックで電気代が無駄」になります。
つまり「どの機種か」の前に、「何人で、どのくらいの部屋で入りたいか」が決まっていないと、機種は選べません。ここが決まれば、候補は一気に絞れます。電源については200V電源工事のコラムで詳しく書いています。
タイプと部屋の大きさが決まれば、あとはその枠に合う機種を選ぶだけです。TYLÖの主な機種には、それぞれ性格があります。
ここでは性格だけにとどめます。というのも、同じ機種でも部屋の条件で適合するかどうかが変わるため、「この機種が絶対おすすめ」という言い方はできないからです。あなたの部屋に合う機種を、現地を見て一緒に決めるのが確実です。各機種の詳細は製品一覧にまとめています。
機種選びと並んで大事なのが、後付けか新設かです。ここで費用も工期も大きく変わります。
後付け(既存の浴室にスチームを入れる)——専用のルームを新設しないぶん、費用を抑えやすく、マンションでも現実的です。今の浴室がそのまま本格的なスチームサウナになります。
新設(専用のサウナルームを作る)——ドライやソフトの本格派はこちら。ルームは受注生産で、ご注文からお届けまで約4〜6ヶ月かかります。スウェーデンの工場で製作して船便で運ぶためです。「来月使いたい」には応えられないので、逆算して動く必要があります。
マンションで検討している方は、マンションにサウナは置けるかのコラムも合わせて読んでください。
機種を選ぶうえで、価格は当然知りたいところです。弊社は全機種・全グレードの定価を、価格表ですべて公開しています。問い合わせないと価格が分からない、という売り方はしていません。
まず本体がいくらなのかを正直に見てもらい、そのうえで工事を含めた総額を現地調査でお出しします。総額に何が乗るのかはサウナ設置の総額のコラムで内訳を解説しています。
ここまで「タイプ→部屋→機種」の順で書きましたが、正直、ひとりで全部決める必要はありません。
浴室か、設置を考えている場所の写真を1枚送ってください。それだけで、後付けできるか、どのタイプが向くか、どのくらいの出力が要るか、こちらから絞ってご提案できます。「まだ何も決まっていない」段階こそ、相談してください。
機種の相性を診断で確かめたい方は、選び方診断もご用意しています。
※本記事は一般的な考え方をまとめたものです。実際の可否・適合機種・費用は現場の条件によって変わります。具体的なご相談はこちらから。